かれこれ10年ほど前自分は多くの人に支えられて、環太平洋の山々を約2年間に渡って巡った。そのときの写真を
一部公開します。 シシャルディン(2861m)
烈風吹き荒れる北の列島、アリューシャンの最高峰。登頂にはグリズリーの恐怖にされされながら
悪天を付いてウニマック島内陸部に進まなければならない。点在するクリークに
は鮭が次々と昇り、それをグリズリーの家族が狙っている。 セスナ、水上飛行機、ゴムボートを駆使して上陸に成功。GPSを頼りに無事96年8月11日登頂を果たした。 ここは取って置きの秘境として、いつまでも野生の大地が残っていて欲しい。 なお写真のような好天はほとんどない。 マッキンレー(6194m)
アラスカにある北大陸最高峰、登頂者の数は多いが甘く見ると登れない。
自分も2回目の挑戦で登頂した。 左はセスナのランディングポイントから見たマッキンレーの勇姿。 正面にバリエーションルートであるカシンリッジが見える。 自分はノーマルルートであるウェストバットレスから久保田敏康氏と共に97年6月14日に登頂した。 近くにはフォーレイカーやハンターと言った名峰が連なり、上級アルピニストのパラダイスとなっている。 どの山も綺麗で登るのも難しい。
ローガン(5959m)
カナダユーコン州にある北米第2の高峰。
麓には世界最大級の山岳氷河が連なる。 アプローチにセスナを使用するのはいささかずるいような気がするが、機上から見る景色は 一生忘れらない豪快で美しいものだ。 登頂にはスキーを使用するのが一般的。 クレバスと重荷さえなかったら、最高の極楽山スキーを味わえるだろう。 自分も竹田伸氏、高橋徹氏と共にスキーで快晴の中登頂できた。 移動距離は長くあなどれない山だ。 ロブソン(3954m) 美しい山は登頂困難な山が多いというが、ロブソンはまったくそういう山だ。
自分は2度この山に挑戦した。1度目の時は徳島和男氏と共に頂上稜線には達したものの
登頂は成らなかった。
2回目の挑戦の時は下部の氷河帯で雪崩に埋められ,危く死にかけた。 この時は京極忠人氏に掘り出されて9死に一生を得た。
その後再挑戦はならず、徳島氏は穂高の雪崩で逝ってしまった。 生と死の交錯した山として、ロブソンは自分の心に突き刺さっている。 アサバスカ(3491m) カナディアンロッキー中央部有名なコロンビアアイスフィールドの入り口にそびえる。 車道からも良く見え目立つ山だ。 正面の北壁は迫力のアイスクライミングルートを提供している。 自分は仙台の京極忠人氏と一緒にノーマルルートから96年9月2日に登頂した。 ロブソンのトレーニングのために登った山である。 アメリカ合衆国コロンビア州にある端麗な高峰。シアトル近郊にありアプローチも簡便だ。
自分は往年の名クライマー加藤幸彦氏と95年9月3日に登頂した。
他に多くの欧米人登山者も登頂していた。 近くにアウトドアスポーツのフィールドも多く、こんな所でひと夏を過ごすとそれは楽しいことだろう。 ホイットニー(4418m) ラスベガスの西、有名なデスバレーのそばにあるシエラネバダ山脈の主峰。 アメリカ合衆国本土の最高峰でもある。 整備された国立公園内にあり、登山道沿いにもごみ一つ落ちていない。 アメリカの田舎の雰囲気あふれる砂漠の町ローンパインから日帰りできたが、 周囲の山並みは美しくトレイルは見事に整備されているので、充実したトレッキングを何日間でも楽しめる。 アメリカ人の民度と言うものを良くも悪くも感じさせられる旅だった。95年9月19日に登頂。 イスタシワトル(5286m)
メキシコシティ郊外にある高峰。隣のポポカテペトルと言う山が噴火で登山禁止
になっていたため変わりに登った。 麓から途中の小屋にテントを張り頂上を目指す。頂上はサッカー場の様に広くて 驚いた。同行の山本武氏にとっては初めての高峰登山となった。 典型的な火山性の山で飲み水の確保が必要。 95年10月19日に登頂した。 オリサバ(5699m)
メキシコ最高峰。巨大な富士山のような山で上級者にはスキー滑降も可能だ。
アプローチがやや難しく、慣れてない人は上手に現地エージェントを使うのが登頂への早道だろう。 95年10月25日登頂。天候に恵まれ景色は抜群だった。 この標高になると高所順応に十分な注意が必要になってくる。 中米グアテマラという国にある中米最高峰。登頂は道路から歩いて3時間だった。
わざわざ登りに行くような山ではないかもしれないが、グアテマラという国はインディオも多く面白い国だ。
ただ治安はとても悪く、登頂への最大の困難は山麓までのポリスによる検問と言って良い。 95年11月7日登頂。さすがにこんなところまでよく来たなあと思った。 ここまで訪問下さり大変感謝します。 山は知っている購入の件 まで。
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