10.3.16 下部産屋沢、上部ワラビ沢経由 霞沢岳往復

何だかんだと色々あって週末の時間は作る事ができなかった。その代わりに無理やり月曜午前に
時間を作る。短い時間に何処に行けるか迷いに迷ったその結果が霞沢岳挑戦だ。
霞沢岳は積雪期の登頂が難しい山として知られているが、春先のこの時期だけは沢を通じて素敵な
登路が開ける。僅かなチャンスを逃さずに果敢な挑戦を決めるのだ。

途中の略奪点コル(勝手なネーミングです)で沢を入れ替える。トリッキーなラインだ


安房山頂上から展望したライン。この時期に隠されたマジックラインと言えるだろう


朝の産屋沢をさくさく登る


略奪点コル(仮称です)に出た


ワラビ沢で見た唯一の滝。慎重に突破する


徐々に景色も開けてきた


ビビリが入り、この上でスキーデポ


頂上直下。快適な登り


会心の登頂でした


ちょっと悲しいアイゼン下降


それでも豪快滑降が幾らでも待っている


あっと言う間に釜トンネルへ。ポン太君今日も有難う


鳥瞰図001がコル。002でスキーデポ


  下部産屋沢から上部ワラビ沢経由霞沢岳往復滑降
(日付)2010年3月15日(月)
(山域)上高地近郊
(メンバー)篠崎
(天気)高曇り
(タイム)釜トンネル5:45→略奪点のコル(勝手な仮称です)6:30→ワラビ沢6:45→2500m地点スキーデ
ポ8:50→霞沢岳頂上9:20→釜トンネル戻り11:00
(記録)
 山スキールートにはそれぞれ旬の時期がある。絶好のタイミングを当てるのは時に至難の技だ。今日は運良
くその絶好のタイミングを当てる事が出来た。
 色々周囲に我侭を言って、無理やり月曜午前中に時間を作った。ただ午後3時から仕事が入っているから、
山の中にいれる時間は正午までと決める。
 短い時間で何処に行くか悩みに悩んで決めた山が霞沢岳だった。北アルプスの中でも積雪期登頂が難しい
山だが、今日なら速攻登山が成功する可能性もある。
 登頂ラインは先達の記録を大いに参考にさせていただき、下部産屋沢、上部ワラビ沢とする。雪崩や雪割れ
をクリアすれば、おそらくこの時期最も早く頂上に至れるラインだ。

 タイムリミットありの登山なので、頂上まで至れれば幸運という気持ちで、暗闇の釜トンネルを通過する。釜ト
ンネルの出口すぐ横が産屋沢の取り付きだった。雪のコンディションは良好、ぐんぐん高度を上げれる。これは
霞沢岳のThe Dayを当てたと確信した。かなり急な沢で僕自身過去最高角度(多分)での切り返しを経て、標
高1870mの略奪点コル(仮称です)に上がる。直ぐ下にワラビ沢の流れが見えた。こちら側は多少の雪割れ
が出ていたが、きっと何とかなるだろう。ワラビ沢標高2000m付近で恐れていた滝が出た。とはいえ雪はまだ
両岸にしっかりついている。登り左岸、下り右岸で無事に突破できた。

 そこからはやや急な沢状斜面を登り続けて頂上に至った。雪崩の危険はほとんど無かったと思う。雪が固くな
りだしたので残念ながらスキー板は2500m地点でデポした。これは多少のビビリが入っていたのもある。とは
いえ多分僕の足前では妥当な判断だったろう。
 天気予報では昼から雨だった。とはいえまだ雨が降り始めるまで数時間ありそうだ。思ったより楽な登頂で、
これは雪のコンディションがよほど良かったお陰だと思う。

 スキーデポ地点までアイゼン歩行で戻り、慎重に板を履く。それにしてもスキーは早い。あっという間に登り返
し地点まで降りれた。略奪点コル直下はやや雪崩れの危険あり。スキーワックスを塗って心を落ち着かせてか
ら、一気に釜トンネルまで降りた。今日は実質的に5時間で霞沢岳を往復できた。ゆっくり温泉に入ってから、
職場に戻っても十分仕事に間に合う。今日は長年?の思いかなって霞沢岳山スキーに成功した。もちろん最高
の雪質のお陰だが、こんな幸運を当てれるのは珍しいと思う。