(日付)2010年1月3日(日) (山域)白川村 (メンバー)星谷、深澤、操、篠崎 (天気)雪、たまに晴れ間 (タイム)国道路側帯駐車地6:50→1897m峰山頂13:00→シッタカ谷滑降→駐車地戻り14:10 (記録) 正月休み最終日の3日。天気図ではまだ緩い冬型が残っている。この正月は雪が降り続いたので山は雪崩 が危険な状態だろう。しかしこういう時に鬼の山スキーヤー4人が飛騨を代表する豪雪地帯に集まった。これは 豪快大滑降に挑戦するしかない。 星谷さんの提案で三方崩北側の1897m峰からシッタカ谷滑降に挑む事にした。誰がどう考えても最高のパ ウダーお約束地帯だ。当初は弓が洞谷の上部もいただこうという話もあったが、そちらはさすがに時間切れ却 下となる。 午前6時に平瀬道の駅のそれぞれ集合し、挨拶もそこそこにして車を少し移動、国道路側帯から雪に埋もっ た林道を使い1897m峰尾根に這い上がった。 小雪が空に舞い、上部に出るにつれてどんどん雪は深くなる。更にやや尾根が細い部分が出てきたり、雪崩 の危険のある広い斜面も出たりで、なかなか油断できない尾根だ。 幸い風はほとんど無い。単独だったら当然引き返す様な危険な部分も、4人でそれぞれお互いを注意しあう事 で無事に突破できた。4人が4人ともポンツーンのファットスキーを履いていた事も大きい。 それでも深い雪に手こずり、頂上に出たら既に正午を大分回っていた。空には少し晴れ間が見えている。尾 根は意外に滑降には危険な部分が多かった。これはやっぱり谷筋ドロップしかないだろう。 星谷さんを先頭に次々と谷筋に滑り降りる。パフパフの急斜面だ。視界はあまり無かった。雪崩の危険を避 ける為にも一気に降りるしかない。 この点ファットスキーは強い。雪に浮くので安定しているしスピードも出る。思わず恐怖?と快感で雄叫びを上 げながらどんどん標高を下げた。 途中谷が狭くなった部分もあっと言う間にすり抜けて、下部の傾斜の緩いところまで降りた。これは癖になる よと思う。 谷の最下部ではさすがに雪が割れてきた。大きな滝や堰堤は出てないが、川に落ちたくないのでそれなりに 緊張する。僕にはやや辛いスノーブリッジ横断2回を経て登りに使った林道に出る。ここまで下り出してからあっ と言う間だった。 通常なら禁忌とされている厳冬期パウダー滑降。しかしスピードと装備、及び強い仲間がいればそれもまた可 能となる。危険な誘惑と言えなくも無いが、新たな山スキーの可能性の一つである事は間違いないだろう。 |