08.12.13 船越ノ頭から栂池自然園へ滑降
予報では日曜日は雨、土曜日はまだ天気が持ちそうだ。
今年もまたこの時期雪を求めて、遠路白馬遠征を決める。ガソリンと高速を飛ばすだけの価値ある山スキーを
期待して、今年こそ白馬乗鞍より更に先まで進みたかった。

白馬大池を横断、船越ノ頭を目指した


白馬乗鞍より眼下の白馬大池を横断、向かい船越ノ頭に取り付いた


船越ノ頭。稜線付近は風強くややクラスト気味


船越ノ頭直下のエントリー斜面。ややパックされた雪面


もはやただGOSKI


自然園に向かい一直線


滑降斜面。点線部は小尾根の向こう側になります


  栂池高原スキー場から白馬乗鞍、船越ノ頭より栂池自然園へ
(日付)2008年12月13日(土)
(山域)白馬乗鞍周辺
(メンバー)篠崎
(天気)晴れ
(タイム)8:55スキー場ゴンドライブトップ→天狗原10:55→白馬乗鞍岳11:35→船越の頭直下より滑降開始12:3
0→栂池自然園13:00→スキー場帰着13:30
(記録)
 12月に入ってから今ひとつ雪が増えてこない。その上週末にはやや中途半端な低気圧が来るからどうも不完全燃焼
気味だ。ここは十分な雪を求めて、今の時期頼みの綱の白馬方面まで遠征しよう。長距離運転はできたら避けたいが
背に腹は変えれない。天気の持ちそうな土曜日の内に山の斜面を一本滑り、鈍った身体に冬山リズムを取り戻したい
という思いもある。

 好きな事にはがんばれて、早起きには成功した。高山から車を飛ばすこと3時間半、ゴンドラが動き出したばかりの栂
池高原スキー場に着く。往復チケット2500円を購入してゴンドライブに乗り込んだ。
 栂池高原スキー場も下半分はまだろくに雪が付いてない。僕は来年2月から3ヶ月間日本を離れる予定がある。それ
でも今季も暖冬かもと思うとやはり寂しい。

 ゴンドラ終点でシールを付けて、そそくさと林道を歩き出した。カットカットでペースを上げる。今日はできたら白馬乗鞍
を越え、船越ノ頭周辺から栂池自然園に向け滑降してみたかった。今まで何度か白馬乗鞍岳までは行った事はある
が、いつもそこから先には進めた事が無い。

 ここのところあまり積雪が無かったらしく、今日はほとんどラッセル無しで白馬乗鞍山頂に着いた。風はあるが心なし
か暖かく感じる。時間的にもここは迷わず船越ノ頭に向かう事とする。
 眼下の白馬大池は完全に凍っていて簡単に横断できた。ただもし氷が薄くて途中で割れたりしたらと思うとすこし怖
い。急いで池を渡りそのままシールとクトーで船越の頭直下まで登り上げた。

 予想通りに船越ノ頭からは栂池自然園に向かい、素敵な斜面が延びていた。
 今日のコンディションなら雪崩の危険もほとんど無い。展望も開けているので迷う心配も無かった。風の中アイゼンを
つけ稜線を歩くのが面倒だったので、そのまま船越ノ頭直下から自然園への斜面に飛び込んだ。
 雪はパウダーではないが適度にパックされていてモナカにはなっていない。僕にはちょうど良い斜面だ。これでフカフ
カパウダーだったら今度は雪崩が怖くて一人では飛び込めないだろう。

 沢筋を気持ちよく降りて言ったらその終点が栂池自然園だった。なんて能率の良いルートだと思う。栂池ヒュッテが目
前に見えた。後はトレースに従って林道を一滑りで、スキー場に着いた。上部の雪のあるゲレンデには、多くのカラフル
なスキーヤーが集まりリフトに列をなしていた。目立たないようにスキー場脇を移動し、下りゴンドラに乗り込む。



08.12.21 白馬乗鞍岳から栂池自然園へ
研修会やら学会やら何かと忙しい年末の日曜日。
その上山にはまだ雪少なく、しかも天気は良くない。それでも懲りない
オジンコンビは懲りずに白馬乗鞍へ出動を決めた

一回白馬乗鞍東面を滑降してから登り返して、青線ラインで栂池自然園に滑り込んだ


白馬乗鞍から栂池自然園
(日付)2008年12月21日(日)
(山域)白馬乗鞍
(メンバー)操、篠崎
(天気)高曇り、雪
(タイム)栂池スキー場ゴンドラトップ8:45→天狗平11:10→白馬乗鞍頂上12:15→一本滑降登り返し13:15→栂
池自然園13:55→スキー場戻り14:20
(記録)
 天気も今ひとつ、気持ちも今ひとつの日曜日。お互いそれぞれ社会の中で背負っているものがジワリと重たいが、そ
れでも中年懲りないコンビは折角の日曜日やはり出動を決めた。

 行き先は再び寡雪時の頼みの綱白馬乗鞍だが、早起きして片道300km近く車を走らせるのかと思うと、それだけで
気持ちは暗い。
 多少の忘れ物もあったが、8時発ゴンドラには一応間に合った。
 林道歩きは気温が高く暑い。何だか少し先週より雪は減っている気がする。パウダーゲットは期待できず、天気も悪
化傾向となれば、モチベーションも足のペースも上がらない。大分遅れ気味に白馬乗鞍頂上台地に着いた。

 予定ではここから更に船越ノ頭、できれば小蓮華周辺までがんばりたい気はあった。ところが何処と無く怪しい雲行
きに意気消沈し、二人で相談の上今日は白馬乗鞍周辺でお茶を濁す?事とする。
 まずはやや堅めの東面バーンを一本、次いで南東面にルートを探り栂池自然園に直接滑降する事とする。斜面はや
や急で下部では雪少なく水が出そうだが、少しはスリル?を味わいたいという所だ。

 栂池自然園への谷筋は、予想通り水が出て、ブッシュに多少難儀する斜面もあった。とはいえ概ね問題なく栂池自然
園まで滑降できる。できれば雪はもうこの3倍は欲しいところだ。そうすればきっとここも快適滑降ラインになるのだろ
う。
 栂池自然園からは、何となく軽い挫折感?を感じながらも、林道カットカットでスキー場に戻った。



10.3.27 栂池自然園から金山沢滑降
山スキー最盛期の週末。まずは金山沢で小手調べのはずが、悪天につかまり思惑通りにはならなかった

自然園を横断して2300m台地から金山沢に滑り込んだ。悪天時用のショートカットライン


ガスが湧き出した自然園を横断


微かな視界を頼りに滑降開始。こうなるとパウダーも面白くない


金山沢の出合。雪量は十分


二股までの林道カットが楽しかったり


  栂池自然園から2300m台地経由金山沢へ
(日付)2010年3月27日(土)
(山域)白馬近郊
(メンバー)篠崎
(天気)晴れ
(タイム)栂池ゴンドライブ8:20→栂池ロープウェー駅9:10→2300峰台地11:00→金山沢末端11:40→
猿倉12:00→二股12:35→タクシーで栂池スキー場戻り
(記録)
 時間と体力と天気予報と様々な事を勘案して、船越の頭から金山沢滑降を目論んだ。登山計画書を提出して
朝一番のゴンドライブに乗り込む。今日は上部の栂池ロープウェーも運行していて、少し得した気分で利用させ
てもらう。
 しかしこういう楽をしたからだろうか、栂池自然園に着いた頃から上空の天気は荒れ模様になってきた。これ
は白馬大池を越えて金山沢に至るのはかなり難しそうだ。ここはいきなり行程を変えて、栂池自然園を横断し2
300m台地から金山沢に入り込む作戦に変える。

 その作戦は当たり、2300m台地に着いた頃には吹雪となっていた。他のパーティーの邪魔になるのも嫌だ
ったのでさっさと準備をすると、方向を見定めてさくっと金山沢に滑り込む。残念な事にガスに巻かれて視界が
ほとんど無い。視界不良の状態でのパウダー滑降くらい残念でかつ危険なものは無い。
 緊張と白い浮遊感?にやられて気持ち悪い。少しでも雪崩れの危険の少ないラインを探りつつ少しづつ標高
を下げて金山沢出合まで降りた。完全に雪に埋もれた巨大堰堤の川を横断して向かいの猿倉林道に上がる。

 そこからは林道九十九折りをカットカットの連続で一気に二股まで降りた。雪は問題なく二股まで繋がってい
てクロスカントリーを気持ち良く楽しめる。翌日の行程も考えてモタモタせずにタクシーを呼び、栂池駐車場まで
戻った。タクシー代3700円は痛し痒しという感じだ。